ハリポタ、ポケモン、みえるひと中心二次創作ブログ。
初めての方はカテゴリー内の「初めに」をお読み下さい。
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その日はきっと近い
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「なァ、明神。」
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風がそよぎ出した昼下がり。エージはソファーの上に座り欠伸を一つして、隣に座る案内屋を見遣った。
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「ガクの奴、何時までヒメノに熱上げてんだろな?」
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「…んー?」
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膝の上のアズミをあやしつつ、明神は相槌を打つ。
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二人の視線の先では、目下のところガクが姫乃に熱烈な「愛の言葉」を捧げているところだった。御他聞に漏れず、ガクの傍らではツキタケが少々呆れ顔で立っている。
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「…確かに、今までに比べりゃ結構もってるなー。」
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「だろ?」
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今までは、陽魂陰魄見境無しに、話し掛けて来た女性に一方的に惚れ、愛を捧げては手痛く振られたり、ガクの方で冷めてしまったりしていたものだったのだが。
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そこまで考えて、ふと明神は思い出した。
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姫乃に出会った時、ガクはこう言ったのだ。
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『愛を探す旅ももう終わりにしよう…。』
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かつて、様々な女(ひと)に数々の言葉を贈ったガクだが、これが最後と取れる台詞は、終ぞ聞いた事が無かった。
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ガクにそう思わせる何かが、姫乃に有ったのだろうか?
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「ああひめのん、今日も可愛いよマイスウィート!!!」
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「…ガクリン、悪いけど、恥ずかしいからやめてもらえるかな…?皆居るし…。」
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「赤くなったひめのんもイイ…!」
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「もー、聞いてる!?」
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何気ない遣り取りが聞こえて来る。
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ふと、姫乃の一言が気になった。
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『迷惑だから』ではなく、『鬱陶しいから』でもなく、『恥ずかしい』。
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途端に一つの考えが浮かび、明神は小声で笑い出した。エージがビクリとして振り向く。
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「な、何だよ急に…。」
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「いや、悪い悪い。」
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嫌われ、拒絶され、否定された事は数々有れど。
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今、彼女が彼に向ける感情は、そのどれとも違うのではないだろうか。
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その証拠に、最初の頃は困惑しきりと言った反応だったが、今は時折笑みさえ浮かべている。
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きっと、その内。
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「なぁエージ。」
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にしし、と笑って、
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「今度はひょっとしたら、ひょっとするかも知れないぞ?」
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怪訝そうに自分を見遣るエージを後目に、明神はそうかそうか、と一人笑い続けた。
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*******
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「オイてめえ明神何一人でニヤニヤ笑ってんだ気色悪い。」
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「なッ、気色悪いとは何だ気色悪いとは!!」
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「五月蝿いさっさと消えろ馬鹿。邪魔すんな。」
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「俺何もしてないだろが!!」
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「黙れ!お前は存在自体が邪魔なんだ!!!」
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「何だとテメェ!!!喧嘩売ってんのか!?表に出やがれ!!」
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「やめといた方が良いですよアニキ…。」
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「おー面白くなって来たなー。やれやれー。」
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「…zzz」
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「もうッ、好い加減にしてよ!!!」
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何だかやっちゃった感が否めない(笑)
一応明神さんは1巻の頃のイメージです(最近の方じゃここまで洞察力/強制終了)
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因みに、最後の方で寝てるのはアズミ。
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プロフィール
HN:
白波麗
年齢:
1130
性別:
非公開
誕生日:
0894/12/28
職業:
漫画家志望のフリーターにジョブチェンジ
趣味:
絵描き
自己紹介:
別名「マダオ」
先日の会話より抜粋。
白「何かアゴ痛い…」
姉「何かした?」
白「最近の人は飯食ってもあんまり噛まないで飲み込むってよく言うから、物凄い力入れて何回も何回も噛んでから飲み込んだりしてた。絶対それが原因だと思うけど」
姉「それ、ガク関節症じゃない?」
母「だったらひめのん見てれば治るね。ガクが緩んで」
…しばらく患いたい所存。
能天気な性格。
2007年9月5日にしょうもない出会いをしたようだ。
食べるのが大好き。
食べられるものが好き。
先日の会話より抜粋。
白「何かアゴ痛い…」
姉「何かした?」
白「最近の人は飯食ってもあんまり噛まないで飲み込むってよく言うから、物凄い力入れて何回も何回も噛んでから飲み込んだりしてた。絶対それが原因だと思うけど」
姉「それ、ガク関節症じゃない?」
母「だったらひめのん見てれば治るね。ガクが緩んで」
…しばらく患いたい所存。
能天気な性格。
2007年9月5日にしょうもない出会いをしたようだ。
食べるのが大好き。
食べられるものが好き。
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